家賃滞納サポートマンのひとり言 その1

 関東では桜の時期が過ぎ去ろうとしていますが今回から家賃滞納サポートマンとしての日々の中から感じたこと等を書き込みしていきたいと思います。



 アメリカの歌手、ドリス・デイの歌で「ケ・セラ・セラ」という世界的に有名な歌があります。歌詞の意味は「将来のことなんてなってみなくちゃわからないのよ。なるようになるわ」という素敵なものですが実際に生きていくには「現実をきちんと受け入れ準備をしておく」ことが必要なようです。
今回は過去に出会ったそんな人の話です。



 その方と最初にお会いししたときはすでに2ヶ月分の家賃の滞納がありました。「たまたま2ヶ月支払いが遅れてはいるが私は毎日仕事をしていて収入もあるし、子供がいるので年に3回、母子手当てが支給されるからなるようになるわ」と主張され賃料の安い物件への住替え提案をしても全く耳を傾けて貰えませんでした。



 その後通常にご入金をしていただく様になりその方のことを忘れかけた頃、後任の担当から賃料滞納が3ヶ月になっていることを聞かされました。足しげく自宅へ訪問しようやくお会いできたのでお話を伺うと2011年6月18日にはじまった「総量規制」により年収の1/3以上はキャッシングの引出しができなくなり生活がまわらなくなった。でも夜も水商売のアルバイトをしはじめたのでなるようになると」。ご入金の約束をして別れた翌々日の寒い日の夕方、小学生の娘さんが一ヶ月分の家賃を持参していただきましたがその後その方とお会いすることはありませんでした。




所定の手続きを経て後日明渡しの為、お部屋に入ると得体のしれないシミが付着した服が散乱していたり、変色しているため定かではありませんが元はおでんだったのではと思われる鍋の中の食べ残しがあったり、水が出ず、流れないまま使用していたようでトイレはかなりの異臭がするというパンチの効いた状態でした。小学生の娘さんが毎日この部屋で暮らしていたことを考えると言葉になりません。
その日から類似したケースの案件を担当するともの凄い目でにらまれながら提案し続けています
「現実をきちんと受け入れましょう。賃料の安いところに住み替えませんか?」と



あの方はあの後「なるようになった」のだろうか?

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